2026.05.08
「うちには関係ない」と思っていた地方企業がTikTok広告で新規客を3倍にした理由

「TikTokは若者のアプリでしょう?うちのお客さんには関係ない」——岡山・中四国エリアの経営者や担当者からよく聞く言葉です。確かに、一昔前はそうでした。しかし2025年以降、TikTokのユーザー層は大きく変化しており、今や30〜50代のビジネスパーソンや地方在住者にも広く浸透しています。

この記事では、「TikTokは自社に関係ない」と思い込んでいた地方の中小企業が、TikTok広告を活用して新規顧客を大幅に増やした背景と、その具体的な方法を解説します。Instagram広告やリスティング広告との違いも合わせて整理するので、どの媒体から始めるべきか迷っている方にも参考になるはずです。

TikTokのユーザーはもう「若者だけ」ではない

まず、前提となるデータを確認しましょう。TikTokの国内月間アクティブユーザーは3,000万人を超え(2024年末時点)、そのうち35歳以上の割合は全体の4割近くを占めるまでに拡大しています。地方圏での普及も著しく、都市部に限らず地方在住者の利用も急増しています。

特に注目すべきは「1日の平均利用時間が約90分」という数字です。InstagramやX(旧Twitter)と比べても圧倒的に長い。つまり、ユーザーがプラットフォームに滞在している時間が長いぶん、広告が目に触れる機会も増えます。これが「TikTok広告はリーチしやすい」と言われる根拠です。

TikTok広告がInstagramやGoogle広告と決定的に違う点

TikTok広告の最大の特徴は、「アルゴリズムがフォロワー数に依存しない」点です。Instagram運用では、フォロワーを地道に増やさなければ投稿がユーザーに届きません。一方TikTokは、フォロワー0のアカウントの動画でも、内容が良ければ数万回・数十万回再生されることがあります。

広告においても同様で、TikTok広告は「興味関心」や「行動履歴」をもとにターゲティングするため、自社とまだ接点がない潜在層にも効率よくリーチできます。Google検索広告が「すでに検索している人」へのアプローチだとすれば、TikTok広告は「まだ検索していないが、興味を持ちそうな人」へのアプローチです。この違いは、新規顧客の獲得において非常に重要です。

媒体別・特性の違い

  • Google広告:検索需要がある人に即効性が高い。競合が多いキーワードはクリック単価が高騰しやすい。
  • Instagram広告:ビジュアル訴求に強い。ブランディングと相性が良いが、フィード広告は近年スキップされやすい。
  • TikTok広告:潜在層へのリーチが強い。動画コンテンツが主体で、エンゲージメント率が高い。CPM(1,000回表示あたりの費用)がまだ低めで費用対効果が出やすい。

地方の観光施設が実践した「バズらせない」TikTok戦略

「TikTokで成果を出すにはバズらせないといけないのでは?」という誤解があります。しかし実際には、バズを狙う必要はありません。大切なのは「ターゲットに確実に届く動画広告を継続して配信すること」です。

例えば、岡山県内のある観光施設では次のような手順でTikTok広告を運用しました。

ステップ1:15〜30秒の短尺動画を複数パターン用意する
スタッフが施設内をスマートフォンで撮影した素材をもとに、「季節の見どころ紹介」「来場者の声」「スタッフの舞台裏」など3〜5パターンの動画を用意。高価なプロ撮影は不要で、むしろ「素人感のある映像」のほうがTikTokのフォーマットに馴染みやすい傾向があります。

ステップ2:エリアと興味関心でターゲットを絞る
「岡山・広島・兵庫在住」「アウトドア・旅行に興味あり」「25〜50歳」というターゲット設定で配信。広告費は月5万円からスタートし、クリック率・再生完了率を見ながら予算を調整しました。

ステップ3:広告からLPではなく予約ページに直接誘導する
TikTok広告のクリック先を予約フォームに直結させることで、「見た→気になった→予約した」という最短の動線を実現。中間ページを挟むほど離脱率が上がるため、LPよりも予約ページへの直接誘導が有効でした。

この施設では、TikTok広告の開始から3ヶ月で新規来場者数が広告開始前の約3倍になりました。特に「TikTokを見て来た」と答えた来場者の年齢層は30〜45歳が中心であり、「若者向け」という先入観が覆された結果になりました。

TikTok広告を始める前に確認すべき3つのポイント

TikTok広告に取り組む前に、以下の点を確認しておくと失敗が減ります。

まず「動画素材が用意できるか」という点です。TikTokは静止画よりも動画が圧倒的に有利です。スマートフォンで撮影した素材で十分なので、施設・店舗・スタッフ・商品を動画で撮ることに慣れておくことが重要です。

次に「クリック先のページがスマートフォンで見やすいか」という点です。TikTokのユーザーはほぼ全員がスマートフォンで閲覧しています。リンク先のページが古いデザインでスマホ非対応だった場合、広告費をかけても離脱されるだけです。

最後に「3ヶ月は継続できる予算と体制があるか」という点です。TikTok広告はデータが蓄積されるほど最適化が進みます。1ヶ月で結果が出なくても諦めず、最低3ヶ月は継続することが成果への近道です。

まとめ:「関係ない」と思っていた媒体が最大の武器になる

TikTok広告は、すでにGoogle広告やInstagram広告に取り組んでいる会社にとっての「次の一手」としても有効です。特に、まだリーチできていない潜在層を掘り起こしたい、新しい客層にアプローチしたいという場合には、費用対効果の高い選択肢になります。

一方で、動画の制作・配信・効果測定・改善というサイクルを社内だけで回すのは、リソース的に難しいケースも少なくありません。IWOでは、動画素材の企画・撮影サポートからTikTok広告の設計・運用管理まで、ワンストップでご支援しています。

「まず話だけ聞きたい」というご相談も大歓迎です。岡山・中四国エリアの企業様はもちろん、全国対応も承っております。

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