2026.02.12
「穴の空いたバケツ」に広告費を投じていませんか?成約率を劇的に変えるマーケティングの順序

なぜ、立派なホームページを作っても売れないのか?

「新事業を立ち上げたから、まずは立派なホームページを作ろう」 「集客が足りないから、とりあえずSNS広告を出してみよう」

もしあなたが今、そう考えているとしたら、少しだけ立ち止まってください。その行動は、底に大きな穴が空いたバケツに、一生懸命バケツリレーで水を注ぎ込んでいる状態かもしれません。

地方企業が新しい市場に打って出る際、多くの経営者が「認知(広めること)」に焦ります。しかし、受け皿となる戦略や動線が整っていない状態で集客を行うのは、貴重な資金を地面に投げ捨てているのと同じです。

地方には、素晴らしい技術やサービスを持つ企業が溢れています。それなのに、なぜ多くのプロモーションが空振りに終わってしまうのか。それは「コンテンツや広告(手段)」は立派でも、「売れるための順番(戦略)」がバラバラだからです。

マーケティングには、絶対に飛ばしてはいけない「不可逆な順番」があります。本記事では、新事業やグループ企業を立ち上げる際に、顧客を一滴も取り逃がさず、成約率を劇的に高めるための「8つのステップ」を徹底解説します。


1. 第1フェーズ:ブランドの「核」を言語化する(ステップ1〜2)

家を建てる時に基礎工事を飛ばす人がいないように、マーケティングも土台から始まります。ここを疎かにすると、後のデザインも広告もすべて「見せかけ」になってしまいます。

ステップ1:企業理念を作る

マーケティング活動の全ての源泉は「企業理念」にあります。「なぜこの事業を行うのか」「誰を、どう幸せにするのか」。この一貫した哲学こそが、競合他社との差別化における最大の武器になります。

【補足:理念を言語化するための「3C分析」のやり方】

「理念が大切だと言われても、どう言語化すればいいかわからない」という声をよく聞きます。その際、私たちが市場分析のプロとして最初に行うのが「3C分析」です。3つの視点から整理することで、独りよがりではない「市場に刺さる理念」が見えてきます。

  1. Customer(市場・顧客): 顧客は今、何に悩み、どんな不満を抱えているか?

    例:地方の高齢者が「通院の足がない」ことに困っている。

  2. Competitor(競合): 競合他社は何を提供しており、何を提供できていないか?

    例:タクシー会社は多いが、介護の知識を持つドライバーがいない。

  3. Company(自社): 自社だけが持つ独自の強み(アセット)は何か?

    例:自社には介護施設の運営ノウハウと、ホスピタリティの高いスタッフがいる。

この3つが重なる一点に、あなたの企業の「存在意義(理念)」が隠れています。「介護の心で、地域の移動を自由にする」。こうした独自の理念が定まって初めて、マーケティングは動き出すのです。

ステップ2:理念を端的に表す「タグライン」を制作する

理念は往々にして抽象的で長文になりがちです。それを顧客がひと目で理解できる「短い約束」に変換するのがタグラインの役割です。

地方企業にとって、タグラインは「旗印」です。「この会社は私のためにある」と顧客に瞬時に思わせる、鋭い言葉が必要です。理念が「想い」なら、タグラインは「宣言」です。


2. 第2フェーズ:視覚的「一貫性」で信頼を勝ち取る(ステップ3〜4)

言葉が固まったら、次はそれを「視覚(ビジュアル)」へ落とし込みます。顧客が最初に触れるのは、言葉よりも「視覚情報」だからです。

ステップ3:タグラインを表現した「企業ロゴ」を制作する

ロゴは単なる記号ではありません。ステップ2で作ったタグライン(約束)を、色や形で表現した「信頼の証」です。誠実さを伝えるのか、先進性を伝えるのか。タグラインとの乖離(かいり)があるロゴは、無意識のうちに顧客に「違和感」を与え、離脱の原因になります。

ステップ4:企業ロゴ、タグラインを表現した「キービジュアル」を制作する

ホームページやパンフレットを開いた瞬間、最初に目に飛び込んでくるメイン画像です。 地方企業がよく陥る罠が、安価なストックフォト(素材写真)の多用です。どこかで見たようなモデルが笑っている写真は、今の消費者には響きません。自社の理念を体現する「本物の風景」や「スタッフの熱量」を写したオリジナルのキービジュアルこそが、成約率を左右します。


3. 第3フェーズ:成約率の高い「受け皿」を構築する(ステップ5〜7)

ここからようやくホームページの制作に入りますが、ここでも順序が重要です。多くの制作会社は「ページを埋めること」を重視しますが、私たちは「動線」を重視します。

ステップ5:キービジュアルを反映した「トップページ」を制作する

トップページは「会社の顔」であり、全ての情報の入り口です。ステップ1〜4で構築した世界観が1mmのズレもなく反映されている必要があります。

ステップ6:事業内容をわかりやすく伝える「事業ページ」を制作する

世界観に共感した顧客が次に求めるのは、「具体的に何をしてくれるのか」という論理的な納得です。ここで重要になるのが、「ランディングページ(LP)」的な構成です。

【補足:顧客が納得する「LP」の構成要素】

事業ページは単なる説明書であってはいけません。顧客の心を動かし、問い合わせへと導くための「ストーリー」が必要です。

  1. 結果(ベネフィット): このサービスを使うと、あなたの生活(ビジネス)はどう変わるか?(一番上に持ってくる)

  2. 実証(根拠・実績): なぜその結果が出せるのか?データや創業者のこだわり。

  3. 信頼(お客様の声): 既に利用している人はどう感じているか?(地方企業では、実名や写真付きの声が最強の武器になります)

  4. 安心(Q&A): 顧客が抱く不安を先回りして解消する。

  5. 行動(CTA): 「今すぐお問い合わせ」などのボタンを分かりやすく配置する。

この構成があることで、読者は「納得」して次のステップへ進めます。

ステップ7:各下層ページを制作する(問い合わせページ含む)

最後に、会社概要や採用情報、そして「問い合わせページ」を制作します。何十万円もかけて集客しても、問い合わせフォームが使いにくかったり、項目が多すぎたりするだけで、顧客は一瞬で離脱します。


4. 第4フェーズ:出口から逆算する「逆行のプロモーション」(ステップ8)

ホームページが完成しました。さあ、いよいよ広告投下です。しかし、ここで「認知」から広めるのは、実は最も効率が悪いやり方です。

私たちは、**フェーズ5(リピート)から順に遡って強化していく(5→4→3→2→1)**という手法を推奨しています。

なぜ「リピート(フェーズ5)」から考えるのか?

集客した顧客が1回きりでいなくなるビジネスモデルは、地方企業の体力ではいつか限界が来ます。

【補足:LINE公式アカウントを活用したリピート率向上の具体策】

フェーズ5を強化する上で、今最も有効なのがLINE公式アカウントの戦略的活用です。

  • ステップ配信の設計: 購入から3日後、7日後、30日後と、顧客がその商品を使い切るタイミングや、新しい悩みが出るタイミングで自動的にメッセージを送ります。
  • セグメント配信: 「30代女性」「過去にA商品を検討した人」など、属性を絞って配信することで、開封率と成約率を高めます。
  • リッチメニューの活用: トーク画面の下部に「よくある質問」や「オンライン予約」を配置し、顧客との接触頻度を劇的に上げます。

「出口(リピートや購入)」をガチガチに固めてから「入り口(認知)」を広げる。この順番を守るだけで、広告費の無駄打ちは激減し、バケツに注いだアクセスは一滴も漏らさず利益へと変わります。


5. まとめ:正しい順序が、地方企業の未来を創る

新事業の立ち上げには、大きな情熱が必要です。しかし、情熱だけで「とりあえず」進めてしまうと、本来得られたはずの顧客を大量に見逃してしまいます。

  1. 3C分析から始まる「理念」の言語化

  2. タグラインとビジュアルによる「一貫性」の構築

  3. 納得感を生む「LP構成」のホームページ制作

  4. LINE等を活用した「リピート出口」からの逆算プロモーション

この8つのステップを愚直に守ること。それが、地方企業がこれからの厳しい市場で勝ち残るための唯一の正解です。

地方には、世界に通用する価値が眠っています。それを届けるための「正しい回路」を繋ぐのが、私たちの役割です。もし、貴社のバケツに穴が空いているかもしれないと感じたら。あるいは、これから新しいバケツを作ろうとしているのなら。

私たちは「市場分析」という測量に基づき、理念という強固な「底」を持つバケツを設計することからお手伝いします。


次のステップ:貴社の「設計図」を無料診断します

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