2025.04.14
大阪・関西万博に学ぶ「認知はあるのに行動しない」人の心理

こんにちは、IWOのハーディングです。
2025年4月13日より、いよいよ大阪・関西万博が開幕しました。1970年の大阪万博以来、55年ぶりの開催です。

実はこの万博、2024年末の時点で**認知度は全国で94.7%**にも達していました。にも関わらず、「行ってみたい」と答えた人は約3割。
なぜこれほど知られているのに、足を運ぶ人は少ないのでしょうか?

なぜここまで認知度が高まったのか?

・圧倒的なメディア露出とPR
テレビ・新聞・ネットなど多方面で露出。政府・企業のキャンペーンやキャラクター施策も奏功。

・国際的な注目度とレア感
158の国・地域が参加、日本での開催は20年ぶり。

・行政による全面的な後押し
国・大阪府市・経済界が予算を分担する国家的プロジェクトとして推進。

「行ってみたい!」と思う人の心理

・今しか体験できないFOMO(逃したくない)心理

・リアル体験への飢え(パビリオン・最先端技術に触れられる)

・SNSでシェアしたい欲求

・教育・家族サービスとしての価値

それでも「行かない」人の心理とは?

・混雑・暑さ・体力への懸念

・高額な費用(当日券7,500円など)

・テーマや内容が分かりづらい

・「ネットで見れば十分」という情報満足

・過剰な宣伝に対する不信感

・安全面や快適性への不安

認知と行動の間にある“心理の壁”

・認知度93〜95%に対して、来場意向は24〜34%にとどまる(各種調査より)

・AIDAモデルで言えば、「Attention」は獲得しても、「Desire」や「Action」につながっていない状態

・これは多くのマーケティング施策でも陥りがちな「認知=成果」ではないというギャップ

大阪・関西万博のように、「名前は知られているのに実際の行動につながらない」という現象は、マーケティングにおいてたびたび直面する課題です。重要なのは、そのギャップの背景にある心理やデータを丁寧に読み解き、的確な戦略によって“行動”へと導くこと。
貴社が抱えるその課題、まずは私たちアイダブルオーにご相談ください。

参考文献・調査出典

・朝日新聞デジタル: https://www.asahi.com

・InPark Magazine: https://inparkmagazine.com

・共同通信: https://english.kyodonews.net